
物理が難しすぎて、もうやめたいです。物理を克服する方法や、良い勉強法があれば教えて欲しい。
このような悩みを解決します。
本記事の内容
- 物理を勉強する3つのメリット【理系科目で1番のコスパ】
- 偏差値60まで上がる物理の効率的な勉強法4ステップ
目次
物理を勉強する3つのメリット【理系科目で1番のコスパ】
物理を勉強したことのない人や、苦手な人の多くは、物理を『難しい教科』と捉えていると思います。
しかし、難しいと感じるのは初めだけで、それを超えると他の理系科目よりも、偏差値が一気に伸びやすい科目なんです。
ここではそんな、物理を勉強する3つのメリットを紹介しますね。
- 暗記量が少ない
- コスパが良すぎる
- 慣れると楽しい
詳しく見ていきましょう。
物理を勉強するメリット①暗記量が少ない
物理は、化学や生物と比べて圧倒的に覚えることが少ないので、正直めちゃくちゃ楽です。
理系の選択科目である、『物理・化学・生物』の比較をした以下の表を見てください。
物理
|
化学
|
生物
|
|
暗記量
|
少ない
|
普通
|
多い
|
計算量
|
多い
|
普通
|
少ない
|
理解の難しさ
|
難しい
|
普通
|
簡単
|
この表から分かるように、物理は計算量が多く理解が難しいぶん暗記量が少ないんです。
『計算量の多さ』や『理解の難しさ』に目がいってしまうのも分かりますが、言い換えると『理解してしまえばあとは計算するだけ』。
確かに理解できないことには物理を楽しめませんが、漢字ドリルのように、ほとんど頭を使わずに暗記するだけの作業もしんどくないですか?
始めは理解できずに苦しむ人が多いですが、1度理解できると、暗記量の少なさに驚くこと間違いなしです。
物理を勉強するメリット②コスパが良すぎる
ぶっちゃけ物理は、理解してしまえば、偏差値が化学や生物と比べ物にならないくらい早く伸びます。
以下の画像を参考に。
少し分かりにくいですが、以下のようなことが読み取れます。
- 物理 : 始めは緩やかだが一気に伸びる
- 化学・生物 : 始めは伸びやすいがスピードはゆっくり
これは、物理を勉強するメリット①で解説した『暗記量が少ない』という特徴のおかげで、起きることです。
ただし、しっかりとした理解ができている前提なので、暗記が少ないぶん理解には時間がかかるのは仕方ありません。
物理を勉強するメリット③慣れると楽しい
物理は慣れてしまえばかなり楽しい科目で、簡単に点数を上げれるようになります。
楽しいと感じる理由としては、以下の通り。
- 文字の計算が地味に楽しい
- 難しい内容をやってる感が出る
- 難しい問題を解けたときの達成感が大きい
サラッと解説しますね。
その①:文字の計算が地味に楽しい
物理は基本的に『m』『g』『f』のように、文字を使って計算をするので、数字を計算することはほとんどありません。
始めは意味不明な文字ばかりで戸惑っていましたが、ここが他の理系科目とは違う点で、だんだん楽しくなっていきました。
計算自体も複雑なものは少なく、数学よりはよっぽど簡単です。
その②:難しい内容をやってる感が出る
物理では、以下のような文字を使うので、かなり難しく見えます。
- λ(ラムダ)
- μ(ミュー)
- ω(オメガ)

しかし、実は難しいのは文字だけで、文字の意味を覚えてしまえば、ぶっちゃけ『ただの子供だまし』でした。
これらの文字の他にも、稀に微分や積分を使うこともあり、『理系感』が出てかなり楽しくなっていきます。
その③:難しい問題を解けたときの達成感が大きい
物理の難しい問題は、問題文が長いだけでなく、計算量がすごいこともありますが、そのぶん解けたときの達成感はケタ違いです。
たいていは大問がいくつかあり、最後にかけて難しくなっていきますが、すべて正解した時の快感は最高。
物理は、本当に頭をフル回転させなければ、正解にたどりつけない問題もあるので、達成感が多きんだと思います。
偏差値60まで上がる物理の効率的な勉強法4ステップ
物理の偏差値を60まで上げるための勉強法は、以下の4ステップ。
- 基本的な公式をざっと理解
- 典型問題を解きつつ公式の理解を深く
- 応用問題を解いてさらに理解を深める
- 複雑な問題に触れていく【志望校に応じて合わせる】
ここでポイントになるのが『理解』というキーワードで、物理は暗記が少ないぶん十分な理解が求められるので、意識しておきましょう。
ステップ①:基本的な公式をざっと理解
まず初めに、教科書や参考書に載っている基本的な公式を、覚えなくてもいいので軽く理解しましょう。
全体像を掴むことが大切
最初にすべきことは『物理の全体像をつかむこと』なので、この段階では深く理解できなくても構いません。
どの科目を勉強するときでも同じですが、全体像を把握しているかで勉強の進行スピードに大きな差があります。
全体像を把握すると、以下のようなメリットが生まれます。
- 他の分野が混ざる場合に理解しやすい
- ゴールまでの最短距離を発見しやすくなる
迷路を進むときや、地図を見て目的地に行くときと同じで、全体像を把握しておくと自分にとっての最短距離を見つけやすくなります。
しかも、全体像を掴むことができると、今勉強している箇所が分かり、
- この範囲は重要かどうか
- 他の分野と関係してくるか
このような点を意識するようになり、勉強の効率がめちゃくちゃ上がります。
まとめると、完全に理解できなくてもいいので、基本的な公式をざっと理解して全体像を掴みましょう。
ステップ②:典型問題を解きつつ公式の理解を深く
次に、物理の典型問題をコツコツ解いていって、公式の理解を深めていきます。
ぶっちゃけここが1番大切
実は、この『公式の理解を深める』というプロセスが1番大切で、多くの受験生が立ち止まってしまう原因なんです。
多くの受験生は、ここで問題が解けずに壁にぶつかりますが、そんなときは1度以下の記事で紹介している参考書を使ってみてください。
-
-
【厳選】基礎を固める高校物理のオススメ参考書3選【もう迷わない】
続きを見る
これらの参考書は本当に分かりやすいので、独学であっても物理を楽しめますよ。
ここを乗り越えると、だんだんと物理が楽しくなってくるので、頑張りましょう。
大半の人が物理をあきらめてしまうのは、ここまでたどり着けずに物理をやめてしまっているからなので、踏ん張りどころ。

ステップ③:応用問題を解いてさらに理解を深める
第3段階では、第2段階の内容を応用した問題を解きつつ、理解をさらに深めます。
物理はただ公式を覚えていれば解けるわけではないので、偏差値を60以上まで上げるには、公式や物理法則の深い理解が必須。
ここでのポイントは、以下の3つです。
- 良い問題を解く
- 公式に当てはめるだけはNG
- つまづいたら基礎事項を振り返る
物理で問題を解いていく上で、1つ1つの問題にたくさんポイントが詰まっていれば、それだけ効率が上がります。
以下の参考書は、この段階で問題演習をするのに最適な参考書なので、良ければチェックしてみてください。
公式に当てはめるだけはNG
この段階になると、だいたいの公式は覚えていて、公式に当てはめるだけで問題を解いていく人もいます。
しかし、それだけだと『ただの作業』です。
公式だけで解ける問題もありますが、最近は『物理法則を深く理解していないと解けない』問題も、増えているのが事実。
なので、つまづいたら基礎事項をしっかり振り返って、物理法則を理解することに励みましょう。
ステップ④:複雑な問題に触れていく【志望校に応じて合わせる】
最後の第4段階では、『少し特殊で複雑な問題』に触れておきましょう。
この過程は、志望校の過去問をしっかりチェックして、必要かどうか見極めることも大切。
難関大学であれば複雑な問題も出てきます
難しい大学であれば、複雑な状況設定の問題も普通に出てくることを知っておきましょう。
そのような難しい問題にたくさん触れておくことで、入試当日に特殊な問題が出ても焦ることなく対処できます。
まとめ:はじめの壁を乗り越えて、物理を楽しめるようになりましょう
物理を勉強する3つのメリット
- 暗記量が少ない
- コスパが良すぎる
- 慣れると楽しい
偏差値が60まで上がる物理の勉強法4ステップ
- 基本的な公式をざっと理解
- 典型問題を解きつつ公式の理解を深く
- 応用問題を解いてさらに理解を深める
- 複雑な問題に触れていく【志望校に応じて合わせる】
物理は初めは難しく、たくさんの受験生が諦めてしまいますが、それを超えると楽しさが湧き上がってきます。
物理はコスパが良く面白い科目なので、今回紹介した方法を参考にして物理を勉強していきましょう。