
- 大学受験で物理を使うけど、勉強方法が分からない
- 物理初学者で何から始めていいか分からない
- 基礎を固める高校物理のオススメの参考書が知りたい
このような悩みを解決します。
本記事の内容
- 物理の参考書の選び方【見るべきポイント】
- 基礎を固める高校物理のオススメ参考書3選
物理は難しいと敬遠されがちな科目ですが、コツを掴んでしまえば成績が一気に上がる科目でもあります。
そんな科目を選んだ(もしくは選ぼうとしている)人はとてもラッキーです。
今回はそんな物理の学習を効率的に進めるための武器を紹介していきます。
目次
物理の参考書の選び方【見るべきポイント】
物理の参考書をオススメされても、どれが自分に合っているか分からないこともあるので、物理の参考書を選ぶ基準を解説します。
解説が詳しいかどうか
物理は理解できるかどうかが鍵なので、これがダントツ1位で大切。
単に解説の量を見るだけでなく口調や使われている言葉などを見て、自分でも十分理解できるかどうかを確認しておきましょう。
一般的に『物理の基礎固めの参考書』と言われていても、その人からすると難しく感じることもあるのでここのチェックは大切です。
わかりやすい図が書かれているかどうか
物理において理解を深めるために大きな役割を果たしているのが、図。
物理はイメージがしずらい分野も多くそういう点で苦しむ受験生が後を絶たないので、図がわかりやすく書かれているものを選びましょう。
物理は文字だけでは理解しにくいことが特徴なので、初学者でもわかりやすい図が書かれているものを選ぶことが大切。
基礎を固める高校物理のオススメ参考書3選
物理の基礎をしっかり固めるための参考書は、以下の3つ。
基礎を固める高校物理のオススメ参考書3選
- 物理のエッセンス
- 漆原晃の物理基礎・物理がおもしろいほどわかる本
- 宇宙一わかりやすい高校物理
以下で詳しく解説していきます。
①物理のエッセンス
高校物理の1番の名著
本書は『力学・波動編』と『熱・電磁気・原子編』の2冊に分かれていて、高校物理では1番メジャーで有名な参考書です。
内容はとても濃いにも関わらず、とても安くて気軽に買いやすいという点でもオススメです。
メリット
- 解法が上手くまとまっている
- 図をうまく使っている
- 大手予備校である河合塾という安心感
物理のエッセンスでは解法が問題とは別に上手くまとめられており、その解法さえ押さえておけばだいたいの問題は解けるようになっています。
また図をうまく使ったりQ&Aという枠を設けたりして、物理の理解がより深まるように工夫がされています。
ちなみに大事と言っていた『図のわかりやすさ』ですが、物理のエッセンスの図はとても分かりやすいので安心してください。
デメリット
- たまに難問あり
- 完全初学者には難しい(人による)
- 問題の解説が少し分かりにくい
物理のエッセンスは基本的に、完全初学者にはオススメできません。
なぜなら、物理のエッセンスの解説はとても濃いですが初学者には理解しにくいからです。
物理のエッセンスの解説は、ある程度物理を分かってきた段階で読むと理解がグンと進みますが、初学者には難しいです。
物理初学者で物理に自信ないねん
という人は次の2冊をオススメします。
物理のエッセンスを使うべき人
- 物理の基礎をしっかり固めたい人
- 学校などの物理の授業についていけている人
- 1番大事な所だけを効率よく押さえたい人
この参考書は物理初学者には難しいと書きましたが、学校の物理の授業についていけているなら十分使えます。
この記事で紹介する他の2冊と比べて解説が薄いですが、その分本当に必要な所だけをしっかり押さえているのも特徴。
なので物理に関する最低限の知識があったり、自信がある人は本書から進めていくのが1番効率的です。
②漆原晃の物理基礎・物理がおもしろいほどわかる本
完全初学者でもOK
この本は『力学・熱力学編』『電磁気編』『波動・原子編』の3冊に分かれていて、それぞれの分野について完全に1から説明している参考書です。
物理が1ミリも分からん
という人でも全然大丈夫なので、安心してください。
メリット
- 公式の使い方に対して豊富な説明
- 良問ぞろい
- キャラクターとの対話形式で理解しやすい
この参考書の形式としては、この本に出てくるキャラクターと一緒に疑問を解決しながら、物理を理解していくという感じです。
みんなが疑問に思うことはたいてい本のキャラクターが質問してくれるので、疑問の解決がスムーズ。
物理の公式がどのようにでき、どのような場面で使えばいいかという点に重点を置いているので、かなり理解が進みます。
しかも問題1問1問がとても内容が濃くて、効率的な勉強も可能。
デメリット
- 問題数が少ない
- 問題演習には使えない
- 3冊買うとなると少し高い
この参考書は問題の内容が濃く説明が豊富な代わりに、問題数が少ないです。
なので物理の問題演習用として使うことにはあまり向いてませんが、初学者や理解を深めたい方にはとてもオススメ。
『物理』という科目において、内容の理解が問題を解けるか解けないかに直結します。(それぐらい理解できていないと難しい科目です)
この参考書はその『理解』を極める参考書としてはトップクラスなので、理解を極めたい人はこの参考書がピッタリ。
漆原晃の物理基礎・物理がおもしろいほどわかる本を使うべき人
- 物理初学者の人
- 物理の理解を深めて効率的に勉強したい人
- 対話形式の参考書で無理なく進めていきたい人
この参考書は基本的に物理初学者向け。
しかし初学者向けでありながら、しっかり読み込むと理解が深まり偏差値がグンと伸びるのも特徴です。
なので、物理初学者やそうでなくても物理の基礎からガチガチに固めたい人にはオススメです。
③宇宙一わかりやすい高校物理
物理初学者向け
この参考書は『力学・波動編』と『電磁気・熱・原子編』の2つに分かれており、少し分厚いのが特徴。
主に物理を始めて勉強する人向けに作られており、②の漆原晃氏の本よりもさらに丁寧に解説しています。(その分、図や文章の量が増えページ数が多くなったということ)
分厚いから難しいんじゃないの?
という疑問の答えは、NOです。
メリット
- 物理を諦めかけている人でも大丈夫
- 解説の量が多いから疑問が残りにくい
- 物理の本質を1から勉強できる
本書は物理の知識が0でも理解できるので、初学者にはもってこい。
また分厚い分、解説の量が多く図も分かりやすいので基礎をしっかり固めることができます。
公式の導出についての説明も多いので、物理を理屈からしっかり理解できるような内容です。
デメリット
- 1冊あたりの値段が少し高い
- 物理がある程度できる人には解説の量が多い
この参考書は、説明の量が多くわかりやすいのが特徴なのですが、物理がある程度できる人にとっては少しくどいと感じるかもしれません。
なので、学校や塾の授業などである程度理解できている人にはあまりオススメできません。
物理がある程度できるという人は①の物理のエッセンスをオススメします。
物理を諦めかけている人は買うべき
もう物理なんて嫌や
と思っている人は1度この本を買ってみることをオススメします。
購入者の中には、
「宇宙一わかりやすい高校物理」
この本は文字通り本当にわかりやすい…!何となく理解した「つもり」だったことが「ちゃんと」理解できるようになってるから読んでて面白かった.*✿
問題のレベルはそこまで高くないけど基礎固めにはもってこいだと思う(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
基礎固め頑張るぞ💪 pic.twitter.com/3PKtwKAsXP
— ❀.*・koharu.゚・*.✿ (@koharuru_study) September 30, 2018
のように、物理を克服できた方がとても多いです。
宇宙一わかりやすい高校物理を使うべき人
- 物理なんて無理と思っている人
- 物理を1から丁寧に解説してほしい人
- 十分な量の解説があってほしい人
繰り返しになりますが、この参考書は『物理が本当に苦手な人』にピッタリです。
宇宙一わかりやすいと書かれているくらいで、初学者でも十分理解できるので本当にオススメ。
まとめ:自分に合う参考書で、物理を楽しみつつ勉強していきましょう
①物理のエッセンス
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②漆原晃の物理基礎・物理がおもしろいほどわかる本
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③宇宙一わかりやすい高校物理
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解説の分かりやすさ
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△
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◎
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〇
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問題の量
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〇
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△
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〇
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理解の深さ
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◎
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◎
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△
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初学者向け
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△
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◎
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◎
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値段の安さ
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◎
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△
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〇
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あくまで個人的な考えです
物理の参考書で迷っている方は、ぜひこの中で気に入ったものを買ってみましょう。